おばけよしき〜四周忌目の悲劇〜

特進1年3組

とあるお坊さんの話。彼の父親が亡くなってもうすぐで 4 周忌を迎える日、彼は1人でお墓に来ていた。過去3周忌目まではいずれも晴天。まるで誰かに暖かく見守られているようだった。しかし4周忌目を迎える今日、台風とは別の、強い雨や風が彼を襲い、お墓は必死に耐えている。その雨風に不気味さを感じた彼は早めにお参り済まして帰ろうとした。その時、並ぶお墓のずっと先にうっすらと人影のようなものが現れた。目の前を覆うような雨の降り方もあり、はっきりと確認することはできない。そんな不気味な空間に包まれた彼は、興味本位で、一歩、また一歩…。その影は濃くなっていく。その姿はとても人には見えない。それから少しでもその場を離れたいという強い思いがあんな目に遭わせたのかもしれない...。

場所:504